元競泳日本代表の北島康介さんが世界新記録を出すなど、数々の名勝負の舞台となってきた東京辰巳国際水泳場(東京都江東区)が30日、閉館した。東京五輪・パラリンピックにあわせて近隣に東京アクアティクスセンターを建てた都は、59億円を投じて同水泳場をアイスリンクに改修する。
同日の閉館セレモニーで、北島さんが世界新を出したレースの映像が流された。ゴールの瞬間に両拳を突き上げ、雄たけびを上げる自身の姿を見た後、北島さんは「悔し涙やうれし涙が辰巳には詰まっている。閉幕することに大変寂しさを感じる」と振り返った。
開館は1993年。国内の中心施設として、日本選手権やパンパシフィック選手権など主要大会の会場となってきた。北島さんが男子200メートル平泳ぎで「2分7秒51」の世界新記録(当時)を樹立したのは、2008年北京五輪前のジャパンオープンだった。
改修後のアイスリンク、運営収支は赤字見込み
13年に五輪招致が決定。だが、5千人という収容規模が五輪会場の水準を満たさず、都は約500メートル離れた場所に1万5千人収容の東京アクアティクスセンターを567億円かけて建設した。辰巳国際水泳場は水球会場として使われた。
国際大会の舞台となったプールをアイスリンクに改修します。どう変えるのか。そこも取材しました。
二つが近接するため、都は辰…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル